CBDオイルで捕まるってホント?逮捕の理由と購入時の注意ポイント
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2021年10月21日

CBDオイルで捕まるってホント?逮捕の理由と購入時の注意ポイント

CBDオイルは、ここ数年知名度が上がり始めた、リラックスした時間を求めて使用されることが多いアイテムです。
そこで、気になるのが「違法性はないのか」という点ですが、基本的に違法成分は花穂や葉等に含まれているため、CBDオイルは合法で楽しむことができるのです。
しかし、過去にはCBDオイルを利用して逮捕された事例が存在します。
健全且つ安全に楽しめるよう、逮捕理由と購入時の注意点をきちんと把握しておきましょう。

合法のCBDオイルで捕まる理由とは

合法のCBDオイルで捕まる理由とは

大麻草の茎や種子から精製されているCBDオイルは、大麻取締法で規制されているTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含有していないことから、基本的には合法で楽しむことができます。

しかし、2020年7月には「合法と謳われていたCBDオイル」で逮捕者が発生しており、多くの愛好家の注目を集めました。

ここで気になるのがその理由についてですが、結論としては「THCが混入されていた」という一点に尽きるでしょう。

あえて知りながら購入していたなら因果応報といえるかもしれませんが、初心者ゆえに騙されてしまうケースもあり得ます。

ただし、大麻取締法は情状酌量が認められるとは限らないことから、いずれにしても逮捕は免れない可能性が高いのです。

そのため、CBDオイル=合法といった安易な認識ではなく、正しい情報の収集と確認を行って、きちんと自己防衛を徹底しなければなりません。

CBDオイルとは

CBDオイルとは

ここでは、CBDの基本知識について確認しておきましょう。

健全な製品を把握するためにも、ぜひ参考にして下さい。

大麻の茎と種子から抽出される成分

CBDはカンナビジオールの略称であり、大麻の有効成分の1つです。

リラックスや睡眠サポートといった効果を見込んで使用する方が多く、タバコに含まれるニコチンのような強い有害物質も含まれていません。

一方、世界中から違法薬物として認知されているマリファナは大麻草の葉や花穂、樹脂を指しており、中毒性は弱いながらも気分の高揚、空腹感、場合によっては強烈な疑心暗鬼を引き起こすとされています。

そして、そういった薬物症状の根源とされるのがTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分なのです。

現状大麻取締法は栽培や所持を厳格に規制していますが、「THCを含有していない加工済みの製品」であれば罰せられることがないため、CBDオイルやリキッド、パウダー等を通常の店舗で購入できます。

ただし、「茎と種子から作られたCBD」に限るというポイントをきちんと認識しておいた方が良いでしょう。

THC入りのCBDオイルも存在する

先ほど触れた通り、国内で販売されているCBDオイルは原則として大麻草の種子と茎から作られています。

しかし、海外ではTHCが含まれている葉や花穂も全て使用した製品が存在しており、当然日本では違法です。

ここでは自己防衛のために、CBDオイルの製造方法について確認しておきましょう。

  • アイソレート

孤立や隔離を意味するアイソレートは、CBD以外の全成分を取り除く製造方法です。

もちろんTHCが混入する余地はないため、基本的に合法という認識を持っておいて問題ないでしょう。

  • ブロードスペクトラム

CBDに加えてテルペン等のカンナビノイド成分もあえて残すのがブロードスペクトラムであり、製品によっては「THC以外」の全てを含有しています。

アイソレートよりもより大麻草本来の形に近いことから、より独特な味わいが楽しめるだけでなく、こちらも違法成分は除去しているため、合法的に使用できます。

  • フルスペクトラム

フルスペクトラムは日本において「茎と種子」から抽出できる全ての成分を残す製造方法を指しているため、ECサイトで販売されているものは基本的に合法です。

一方、海外では「花穂や葉も含めた全成分」を含んだオイルという概念で製造することから、結果として原材料が持つTHCもそのままになっています。

 

以上の通り、一口にCBDオイルといっても製造方法によって様々な種類が存在しており、フルスペクトラムの海外製品に関してはTHCを含有している可能性さえあるのです。

そのため、CBDオイル=合法という単純な認識は少々リスクが高く、きちんと内容成分まで確認しなくてはなりません。

CBDオイルで捕まるケース

CBDオイルで捕まるケース

ここからは、CBDオイルを使用して逮捕されてしまうケースを見ていきましょう。

現在興味を持っている方は、自己防衛のためにもぜひ参考にして下さい。

①THCが混入していた

THCが混入されているCBDオイルは最も注意しておきたいケースといえるでしょう。

実際のところ2020年7月には「合法と謳われていた製品」に違法成分が混入していた事件が発生しており、全製品を回収する騒ぎにまで発展しています。

利用者としては安全性を疑わざるを得ない事例ともいえますが、実はこういったリスクはある程度回避することが可能です。

というのも、国内に流通しているCBD製品は違法性がないものとしてきちんと認可を受けているため、販売元をきちんとリサーチすれば健全かどうかは比較的容易に判別できるでしょう。

一方、強い効用を求めて個人輸入業者から購入した場合はその限りではなく、メーカーの実態が見えてこないことからTHCが混入されている可能性を払拭しきれないのです。

具体的なチェックポイントは後ほど触れていきますが、まずはユーザーの心がけ次第で回避できるということは忘れないようにして下さい。

②海外に持ち出してしまった

日本の法規制はCBDオイルを合法としているため、自宅はもちろん外出先で使用している方も少なくないでしょう。

しかし、普段のままポケットやカバンに入れて海外旅行に繰り出してしまうケースは特に注意しなければなりません。

なぜなら、大麻を違法としている諸外国の中にはCBDもその内に含めている可能性があることから、一歩間違えれば密輸と判断されてしまうリスクもあるのです。

そのため、普段から愛用している方はまず旅行先の法規制をよく確認するか、そもそも日本に置いていくのがおすすめといえます。

CBDオイルで捕まるリスクを回避する方法

CBDオイルで捕まるリスクを回避する方法

ここからは、CBDオイルで逮捕されてしまうリスクの回避方法について見ていきましょう。

決して難しい内容ではないため、初心者は特に参考にして下さい。

信頼できる販売元から購入する

CBDオイルを購入する際は、必ず信頼できる販売元かどうかをチェックして下さい。

たとえば、楽天等の大手ECサイトに出品しており、尚且つ認可を受けている正規店が取り扱っているのであればほとんど問題ありません。

また、運営実績の長い実店舗へ出向くのも大変おすすめであり、初心者の場合はスタッフから専門的なアドバイスも受けられるでしょう。

成分や業界的な知識が分からないうちは、個人輸入業者や海外サイトの利用は基本的に避けるのが無難です。

個人間でのやり取りは避ける

CBDオイルは乾燥大麻のように加工が容易ではないため、日本にいる限り個人的なやり取りは発生しないでしょう。

ただし、比較的大麻に寛容な国を旅行している際に「CBD」とだけ告げられて渡される可能性はゼロではなく、当然内容成分や製造方法に関してはブラックボックスです。

また、もし信頼できる知人・友人からもらったとしても、その大元にいる製造者の素性までは分かりません。

その場合はリスクを説明した上で断り、提供してきた相手に対してもすぐ使用を控えるようにアドバイスしてあげるのがおすすめです。

THC入りのCBDオイルは捕まる

THC入りのCBDオイルは捕まる

本記事ではCBDオイルの製造方法による違いや捕まってしまうケースを解説してきました。

結論として、THCが混入されているCBDオイルは違法ドラッグとして規制対象となり、大麻取締法によって罰せられます。

しかし、日本国内の認可を受けている業者が販売している製品は基本的に安全性が高く、運営実績の長い店舗ならより信頼できるでしょう。

現在CBDに興味を持っている方は、本記事を参考に自己防衛を徹底しつつ、正当な手続きと製造方法で営業している販売元から購入するようにして下さい。