サウナハットとは?その目的とタオルを巻くこととの違いを解説
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2021年11月15日

サウナハットとは?その目的とタオルを巻くこととの違いを解説

サウナ室に入っていると、タオルやサウナハットを頭にかぶっている人を見かけませんか。
サウナはそのまま何もかぶらないで入る方もいらっしゃいますが、実は体や髪のためにもよくはありません。

今回は、サウナハットを被る目的や、タオルを巻くときとの違いについてご紹介していきます。

サウナハットとは?

サウナハットは、サウナの室内で起きている熱い蒸気から頭を守るためのアイテムです。
サウナに入るとタオルを巻いている方もいらっしゃいますが、タオルを巻くのと目的は同じものです。
サウナの本場といわれているフィンランド、その他ロシアなどでは、当然のごとく多くの方がサウナハットをかぶってサウナを楽しんでいます。
サウナハットで使われている生地には、さまざまな種類があります。
ウールフェルト素材のものから、麻素材のもの、タオル地の素材のものが挙げられます。
フェルト素材は、熱伝導率が低い性質をもっていることから耐熱性があり、耐久性も高いことが挙げられます。
また、シワになりづらい素材なのも嬉しいメリットです。
麻素材やタオル地は、羊毛と違って洗濯が可能なのでお手入れが簡単ですのでおすすめですが、耐熱性のことを考慮すると、ウールフェルトがおすすめです。
また、最近ではポリエステルやナイロンのような化学繊維を用いたサウナハットも販売されています。
耐久性が高く、中綿が入った商品なら、断熱性も期待できるためおすすめのサウナハットといえます。
形は、チューリップハットの形になったものが多いですし、デザイン性が高くタウンユースでも使えそうなバゲットハット型のものや、北欧のイメージを与えるバイキングハットのような形のものもよく見られます。
サウナハットはデザイン性がいいだけでなく、カラーなども豊富なバリエーションのものがあるので、お好みのハットを見つけることができます。

どうしてサウナハットをかぶるのか、その目的とは

サウナハットをかぶる目的について、さらに詳しく解説していきましょう。
サウナ室の中は、とても蒸し暑い空気が漂っています。
そしてもうひとつ、暖かい空気というのは、上昇するという性質をもっています。
そのため、足などよりも、頭のほうが熱を帯びやすくなってしまうのです。
頭部が長い時間熱い蒸気にあたっていると、のぼせがひどくなってくらくらしやすくなったり、頭痛がしたりするという方もいて、体調不良を訴えることも少なくありません。
直接地肌に蒸気があたるのではなく、サウナハットをかぶってカバーすることで、熱伝導率を下げて頭が異常な熱をもちにくくなるため、頭部の熱のこもりを防止する効果があります。
また、ほかにも髪の毛の乾燥を防ぐ役割もあります。
実は頭皮自体だけでなく、髪の毛にも高熱の蒸気が大きなダメージを与えてしまうのです。
髪の毛が乾燥することでパサつきが生じて、枝毛なども発生しやすくなります。
しかし、サウナハットをかぶると髪の毛を保護できるため、乾燥を抑えられるので、ダメージも受けにくくなるでしょう。

タオルを巻くのとどう違う?

サウナ室でサウナハットをかぶるのと、タオルを巻くのは、目的はまったく同じです。
髪の毛や頭を保護するために使われています。
タオル地ではあまり耐熱性がほぼないため、高熱から髪の毛や頭皮を守るという効果が期待できないということが考えられます。
そのため、タオルを頭に巻いていても、髪の毛が乾燥しやすくなったり、頭に熱がこもってのぼせやすくなったりしてしまいます。
ウールフェルトの素材は既述のとおり耐熱性の高い素材ですから、のぼせを防止する効果が非常に高いので、サウナで使用するのに大変おすすめです。
サウナは長時間入ってこそ効果を得られますが、サウナハットをかぶっていることでのぼせることなく、快適なサウナ時間をすごせるでしょう。

ウールフェルト素材のサウナハットのお手入れ方法

ウールというと、縮みやすいという印象をおもちの方も多いでしょう。
もちろん普通に洗濯機に回してしまえば、ウールはどうしても縮んでしまい、かぶれなくなってしまう可能性もあります。
かといって、洗濯もせずそのまま使い続けるのも抵抗があります。
頭皮から流れる汗などがしみ込んでいるので、決して衛生面でいいものではないからです。
ウール素材は、手洗いをおすすめします。
桶の中に水を張って中性洗剤を溶かし、20回程度押し洗いしていきます。
その後、水で洗剤の泡がきれいになくなるまですすぎを繰り返せばOKです。
ウールのセーターを手洗いするような感じでお手入れするといいでしょう。
干す際は、帽子は型崩れしやすいので、平置きにして、直射日光ではなく、日陰で干すのがおすすめです。
100均などに平置きネットが販売されていますので、活用すると大変便利です。
もし洗濯の際に型崩れしてしまった場合は、仕上げにアイロンの蒸気で形を直すといいでしょう。
蒸気が絡まった繊維を上手くほどいてくれる効果もあるので、型崩れもきれいにすることができます。